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福田 幸朔
日本原子力学会誌, 28(4), p.312 - 317, 1986/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.02(Nuclear Science & Technology)高温ガス炉燃料開発は、1977年の核不拡散政策による低濃縮化への移行を契約に、新たな時代へと入って行った。現在、世界中で中国も含めて5カ国が高温ガス炉燃料の研究開発を行っているが、これらの国々は全て低濃縮酸化物系被覆粒子燃料を目指している。そこで、本論文(解説)では、この被覆粒子燃料に特有な現象、つまりPdとSiC層との反応,Ag放出、及び燃料核からの酸素放出に起因するCoガス圧の問題について解説する。
寺田 博海; 若山 直昭; 大川 浩; 大津 洋; 吉田 広
IEEE Transactions on Nuclear Science, NS-32, p.1209 - 1213, 1985/00
多目的高温ガス炉燃料破損検出法の開発のために、燃料破損検出法開発試験装置を製作し、JMTRガススィープキャプセル照射装置に接続してその性能を調べた。その結果、高温ガス炉燃料破損検出法の指標となる短半減期希ガスFP核種(Kr-89,Kr-90等)の選択的検出に見通しを得た。また、被覆粒子燃料が健全な状態におけるFP放出挙動を状態方程式として決定する実験も実施した。
福田 幸朔; 湊 和生; 井川 勝市; 伊藤 忠春; 松島 秀夫
Journal of Nuclear Science and Technology, 18(11), p.887 - 894, 1982/00
被引用回数:4 パーセンタイル:52.55(Nuclear Science & Technology)照射後長期間保存した高温ガス炉用被覆粒子燃料には酸浸出のターゲット核種としてのZrの量が著しく少ないため、ホットケーブにおけるこの燃料の酸浸出試験ではZrを検出することは困難である。本実験ではZrにかわる核種としてウラニウム及びCsを選び、これらの硝酸浸出率を求めた。Csの場合、照射中に燃料コンパクトマトリックス及び破損粒子からの逃散が大きく、また核分裂反跳によりマトリックスの黒鉛粒子や破損粒子のバッファー層へ打ち込まれるため、Cs浸出率はウラニウム浸出率に比べて著しく小さかった。また酸浸出試験に供した被覆粒子の表面を観察し、これから粒子表面破損率を求めた。ウラニウム浸出率とこの粒子表面破損率とは比較的よく一致したことから、ウラニウムは酸浸出のターゲット核種として最も適していることが結論づけられた。
福田 幸朔; 岩本 多實; 井川 勝市
JAERI-M 9071, 50 Pages, 1980/08
本報告は原研で行って来た被覆粒子燃料の照射挙動研究の概要をまとめたものであり、以下の項目について記述した。(1)原研における被覆粒子燃料の照射実績、(2)照射キャプセル及びOGL-1燃料の概要、及びこれらの温度、燃焼度、中性子照射量の測定、、(3)照射された被覆粒子の燃料核、PC層の異方性及び粒子破壊強度に関する結果、(4)低照射したSiC中のXe,Ba,Sr,Ce,及びRuの拡散係数、(5)OGL-1燃料及びガス・スイープキャプセルによる被覆粒子からのFPガス放出挙動、(6)照射したTRISO被覆粒子中のCs及びSrの濃度分布。